『ちょちょら』 [本]
【読了】
突然の兄の死により、役職がまわってきてしまった新之介。なにかと良くできた兄と比べられ続けられた新之介ですが、藩存亡の危機に奔走しまくってます。ちょっと情けなく頼りないトコロもありますが、それでも色々と踏ん張り粘り強さをみせております。
さてさて、新之助の頑張りは藩を救うのか・・・。それは読んでのお楽しみ♪
『麒麟の翼』 [本]
【読了】
加賀恭一郎シリーズの最新作です。今回は加賀の父親の話も出てきたりして、 いつもより加賀自身がみえてる感じがしました。
いつもの如く、これがどうつながっていくんだ??と思わせながらお話が進んでいきます。そして事件解決の糸口は、「父親」。最後の最後まで父親として息子に伝えたい「想い」が、『麒麟の翼』につながっていました。
加賀が水泳部顧問にはなった言葉、父親から息子への想い、その想いを受け取った息子の行動、様々なものがたいへん心に響く作品でした。
『あんじゅう』 [本]
【読了】
第2弾です。今回は前回よりも恐怖度は増しているかと。人の心の闇が怖気を誘います。でも表題の「暗獣」は可愛らしいです。ちょっぴり切ないけれど、ほっと心あたたまるお話でした。
そしておちかの心にも少し変化がみられはじめます。コチコチに固まっていた心がほんの少しかもしれませんが、柔らかくほどけかかる手前まではきたかも。恋とまではいかなくても心を動かされる人物が・・・。
宮部さんのちょっと不思議な時代物、好きですわ。早く続きが読みたい作品です。
『叫びと祈り』 [本]
【読了】
2011年本屋大賞第6位作品。「砂漠を走る船の道」「白い巨人」「凍れるルーシー」「叫び」「祈り」の5編からなる短編集。タイトルは最後2編ですね。
斉木という青年が様々な国で遭遇した体験の話です。殺人とかの話もあるのでなかなかハードです。「叫び」が一番悲惨ですね、精神的にも。最後「祈り」で多少は救われたのかな。
一番良かったのは最初の「砂漠を走る船の道」。内容もよかったですが、すごく文章に引き込まれる感じで、すごく読みやすかったです。それ以外は物足りないというか、くどさも感じられたかも。。
『ヘヴン』 [本]
【読了】
いじめが絡んでいるお話です。いじめの話ですから、読後感はさわやかではありません。。でもいうほどドロっともしないし、なんだかモヤモヤ中途半端。なんだか気持ちを持て余してしまいました。
いじめる側、いじめられる側、どちらの視点から読んでも共感しにくいので読みづらい感じでしたね。受け入れ難いんですかね。。。まぁ、いわゆる小説なんて所詮ファンタジーということで(笑)ラスト、救いはあるのですがいじめの話ですからね。そのラストにいたるまでのモロモロで読後感は・・・って感じでした。